【USMシーズン12使用構築】予報はいつも雨模様なペリラグ【最高最終2001】
【始めに】
シーズン12お疲れ様でした。
今期は前期に使用していた構築をベースとしたものを使用し、最高レート2001と目標のレート2000を達成する事が出来ました。
前期の構築からの変更点を主に今回は紹介させて頂きます。
【使用構築】
【構築の経緯】
大筋は前期のものと同じなので前期構築記事も併せて参照。
前期最終盤に選出パターンが見えてきてからはまずまず勝率がよかったので、S12も引き続いて使用し選出パターンを固めていけばレートを伸ばせると判断した。
【コンセプト】
①ラグラージの選出誘導力を活かし、ラグラージ以外の5体をメインに選出と立ち回りを決める
②攻撃性能に優れたポケモンで手持ちを固め、サイクルをあまり回さずに火力を押し付けて競り勝つ
【個別紹介】
①ラグラージ@メガ
性格:意地っ張り
特性:湿り気→すいすい
努力値:AS252 D4
技構成:地震、滝登り、冷凍パンチ、岩石封じ
いつもの。後述のペリッパーがクッション役や相手をラグラージの圏内に押し込んでくれる役割をよくこなしてくれたため、前期より選出の機会が増えた。
身代わりは有名になりすぎて貼っても素直に殴られる場面が多く、また恐らく岩技非考慮で雨下でもリザがよく突っ張ってくるので岩石封じに変更した。岩石封じ採用はマンダが多い現環境にも上手いことハマり見事にエースの座に返り咲いた感がある。
②ペリッパー@突撃チョッキ
性格:冷静(S個体値0)
特性:雨降らし
努力値:H252 C118 D140
技構成:波乗り、暴風、叩き落とす、蜻蛉返り
構築のMVP。面接で「私は物に例えると潤滑油です」と言っても許される。
記事のタイトルの由来はとにかくこのポケモンを選出した事から。
突撃チョッキによりD耐久を引き上げ、リザードンYへの後出し性能、雨の初手に投げられやすいゲッコウガやメガゲンガー等に対する性能を確保したペリッパー。
天候操作や対面操作は勿論、Sを落としている事で相手のトリックルームを逆利用したり、通りの良い水飛行の攻撃範囲で相手を削ったりとペリッパーでなくては出来ない事がたくさんあった。
詳細は後述。
③-1カミツルギ@鋼Z
性格:陽気
特性:ビーストブースト
努力値:AS252 H4
技構成:リーフブレード、聖なる剣、スマートホーン、剣の舞
受け志向構築への対抗手段。
前期は悪Zでの採用だったがメタグロスやギルガルド入りの構築に対してあまり選出出来ていないと感じた事と、フェアリータイプに対するしっかりした打点を持ちたいのでスマートホーン採用の鋼Zに変更した。
タイプ一致打点の鋼Zを採用する事でいくらか削れたメガフシギバナやモロバレル辺りをよく掘って♂くれた。
シーズンを通して構成が安定せず、テテフのサイキネを耐える調整にしたりノーマルZにしたりとしていたが、ASぶっぱ鋼Zに戻したタイミングでリザテテフ相手に2000チャレの試合を落とした。このゲームは難し過ぎる。
③-2ギルガルド@食べ残し
性格:控えめ(A個体値0)
特性:バトルスイッチ
技構成:シャドーボール、毒々、身代わり、キングシールド
ボックスの隅にいた調整意図をよく覚えていないポケモン。
一貫性が高いゴースト打点や毒々で相手を消耗させるのが強いと思い、時々カミツルギと入れ替えて使っていた。停滞していた時期を抜け出させてくれたポケモン。
ただ、このポケモンを採用した事で相手のグライオンを呼びコケコの通りが悪くなったり等のマイナス面もあった。
そもそもキングシールドじゃんけんが致命的に下手な事もあり、めんどくさくなって1900↑ではカミツルギに戻した。
④ボーマンダ@メガ
性格:腕白
特性:威嚇→スカイスキン
努力値:H244 A4 B156 D28 S76
技構成:捨て身タックル、地震、竜の舞、羽休め
前期と同じ。雨で重いメガガルーラやメガギャラドス、相手のメガラグラージ等を物理耐久をタテに強引にしばく。
相手のメガボーマンダには強くなかったりする。
ラグラージが前期より大分選出しやすくなったので地震の枠は身代わりで良かったもしれない。
⑤カプ・コケコ@こだわり眼鏡
性格:臆病
特性:エレキメーカー
努力値:CS252 B4
前期と同じ。雷連打で気持ちよくなれる神ポケ。
メガゲンガー同速でほぼ負ける現象がサイレントアプデで大分緩和されていた。
そのかわり麻痺はあまり引かなくなった気がする。
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
努力値:H164 A140 B196 D4 S4
技構成:影撃ち、じゃれつく、電磁波、鬼火
前期と同じ。剣の舞がなくて困った場面はあまりなかった。
肝心な場面で技を外すのも前期と同じ。
【チョッキペリッパーについて】
この構築の中核となったチョッキペリッパーについてのあれこれ。
ペリッパーは特殊水飛行の攻撃範囲が非常に優れているため選出画面の時点でラグラージは通りにくいがペリッパーは通りやすい、と感じる事があり、ピン選出での起用が前期から非常に多かった。
しかし特殊耐久の低さ故に行動回数があまり確保出来ない点が常に気になっていた。
また、自分だけでなく、ペリッパーを使っていて以下のような経験をした人は少なくないと思う。
①「折角の飛行打点があるのに、草タイプのジャローダ等に押し負ける」
②「ゲッコウガの悪の波動怯みで何もさせてもらえず落ちた」
③「初手メガゲンガーの身代わり警戒で殴ったら、相手も素直に殴ってきて落とされた」
④「リザYとの天候の取り合いで特殊耐久の低さゆえに競り負けてしまう」
⑤「上手いこと相手のトリックルームを逆利用したいのに耐久がない」
これらに対する回答として
「じゃあペリッパーの特殊耐久を上げればいいんじゃね?」(脳死)
と思いチョッキペリッパーの考察を開始した結果、H252、D140、残りCの調整が完成した。
(私以外にもチョッキペリッパーの考察をされている方はいるので他にもっと良い調整があるかも)
上記の①~⑤に対するダメージ計算の結果を以下に記載する。
①補正なしC無振りジャローダのリーフストーム25.7%〜31.1%
→C無振り+2ジャローダのリーフストーム52%〜61.6%→確定3発
②補正なしC252ゲッコウガの悪の波動25.7%〜31.1%→確定4発
天の恵みゲッコウガにはお手上げ
③補正なしC252メガゲンガーのヘドロ爆弾41.9%〜50.2%→乱数2発 (0.39%)
毒と輪投げは気合で回避
④補正なしC252メガリザードンYのエアスラッシュ32.9%〜39.5%→乱数3発 (99.8%)
⑤補正ありC252+1ポリゴン2のトライアタック43.7%〜52%
→補正ありA252メガクチートの不意打ち38.3%〜45.5%
→+1トライアタックと不意打ちを一回ずつ耐えるのでポリクチ構築に対して
先発コケコポリ2対面でボルチェンからペリッパー
→交代際にトリルを貼られたらペリッパーの波乗り連打で荒らすという動きが可能
※十万ボルトは事故と割り切る
以上の耐久力を確保することでペリッパーをピン選出しやすくなったり天候を握りやすくなっただけでなく、相手の特殊アタッカーに強引に突っ張ったり、また後続の圏内に押し込むことが出来る場面が格段に増えた。
しかし、この型や調整はメリットばかりでなく下記のデメリットも存在する。
①電気タイプ対面の択
②メガメタグロスやリザードンX等に雷パンチをぶち込まれるのではと警戒させられる
③襷なら強引に耐えることのできた物理Zやストーンエッジ等を耐えられない
④H252D6ブレードギルガルドに対する波乗りが乱数50%、カミツルギを暴風1回で落とせない。
(対カバマンダ系の性能もある程度あるので割と致命的。ドロポンは威力0のクソ技だし)
チョッキペリッパーに関する考察は以上である。
他にも気合の襷を他のポケモンに渡せたりといったメリットも存在するので
本考察を叩き台としていただければ幸いである。
【選出パターン】
前期は選出パターンを固められなかった故にレートを伸ばせなかったので選出パターンを固める事を意識した。
とはいえ直近の戦績やその他取り巻きなどで割とコロコロ変わっていたと思う。
カバマンダ系→@2
マンダマンムー系→
カバリザ系→@2
グロス軸→or
バンギ軸→
ゲンガー軸→@2
ガルーラ軸→
ミミロップ軸→@2
受けループ系
→@1
ランドアゴギャラ→
ポリクチ→
ラティクチラティハッサム
→@2
草タイプ絡みのサイクル
→@1
ヘラクレセ→
【苦手なポケモン】
トレースされると致命的な特性がこちらに多い。ミミッキュを絡めて頑張る。
先発メガメタグロス
実は初手に出されると凄まじく重い。雷パンチ持ちに何度も泣かされた。
ある程度以上のレート帯の人は初手に投げてくる事が多いので
コケコで雨無し雷を当てて何とかする大変頭の悪い対応をする事が多かった。(雷1発で落ちないパターンも少なくないが)
耐久に振った眼鏡でも単純なCSスカーフ型でもゲロい。
S振り身代わりorHD振りポリゴン2
前者はペリの叩きに合わせて身代わりを貼ってくるし、後者はコケコでゴリ押せない。
霊獣ボルトロス
出されない事を祈った方がいいレベル。頼むぞラグの選出誘導力。
水ロトム
コケコかカミツルギ、ミミッキュでなんとかしたいが、易々とさせてくれるプレイヤーなんて今時いない。
サンダー
ゴツメ型無理。
呪い持ちナットレイ
カミツルギを上手く残さないといけない。
呪いがなければマンダである程度対応は出来るのだが…。
バトン
止める手段がありません。たいあり。イーブイバトンはカミツルギがZを切るタイミング次第ではいけるかも。
コケコとカミツルギでなんとかする。
【終わりに】
とりあえず今期はシーズン9以来のレート2000を達成する事が出来てホッとしています。
前期も含めて上手くいかない時期も長かった構築ですが、それ故に構築を活かすも殺すも使い手の経験と考察次第である事や、良い流れが来るまで諦めずに試行回数を稼ぐ事の大切さを痛感させられました。
また、トノラグとペリラグの両方でレート2000を達成する目標も叶ったので、今度こそ一旦雨パから離れてみようかなと考えています。
仕事やプライベートが中々上手くいっていない時には、ツイッター上でしょうもない発言を時々吐き出したりもしますが、これからも何卒よろしくお願いします。
メイン TNスイロ
最高最終レート2001
サブ TNいもりすずこ
最高19×× 最終1910
【余談】
メインサブ両方でシーズン途中に334位を達成しました。
【QR】