【はじめに】
シーズン13と2020年の1年間お疲れ様でした。
使用していた構築を記事の形で残します。
【使用構築】
【コンセプト】
初手ダイマックス→行動保証2体に選出パターンとプレイングを絞る事によるゲーム中の読みの負担の緩和と展開の高速化。目指せガンマ理論。
【個別解説】
①カイリュー@命の珠
性格:意地っ張り
特性:精神力
努力値:AS252 H4
技構成:空を飛ぶ、馬鹿力、冷凍パンチ、雷パンチ
最初はこれまで自分が使ってきた構築の経験から初手ダイマックス枠の特殊ドラゴンは通りが良いと感じていたので、ハイドロポンプ持ちの特殊カイリューだったがC特化してもDに割いたカバルドンをワンパン出来ない場面が多かったり、ポリゴン2を後投げされるとマルチスケイルをトレースされる笑えない事態が度々起きたので特性精神力の物理型にした。
シーズン後半はスタンダードな構築にもラッキーやドヒドイデが採用されている場面が多かったのでこれで良かったと思っている。
②ポリゴン2@進化の奇石
性格:冷静
特性:ダウンロード
努力値:H244 C252 B12
技構成:破壊光線、吹雪、10万ボルト、アイアンテール
初手ダイマ②。大体選出はこっち。
B25型以外のカバルドンをワンパンする火力を確保出来て、ミミッキュからも切り返しを許しにくい点が初手ダイマックス枠に求められている要素を高水準で満たしていると感じて採用した。
アイアンテールは主にウツロイドやニンフィアに撃ったり、消耗した相手に撃ってBを上げてダイウォールを挟まずに生存ターンを引き伸ばす為に使った。
格闘技がダイナックルになると火力が下がる仕様と併せて非常に場持ちが良い。
トリックや挑発による行動の隙も生まれやすいなど至れり尽くせりな性能だった。
③ドサイドン@突撃チョッキ
性格:意地っ張り
特性:ハードロック
努力値:AD252 H4
技構成:地震、ロックブラスト、角ドリル、炎のパンチ
選出画面で相手のサンダーやカイリューの圧力になればと思って入れたが、普通に選出されていたので選出圧力は大変怪しい。
他にもポリゴン2がトリル持ちであると思わせてトリックや挑発を誘発する役割もあったかなと。
あまり出した記憶がなく、努力値配分も持ち物もまともに考えていないため構築のコンセプトから浮いている感は否めないが、上位帯ほど受け寄りの構築が増え、角ドリルでどうにもならない場面を突破してくれた事が数回あったので外せなかった。
④ウーラオス(悪)@気合の襷
性格:陽気
特性:不可視の拳
努力値:AS252 B4
技構成:暗黒強打、不意討ち、インファイト、カウンター
いつもの襷枠。サンダーやカイリュー
に対する性能があるマンムーと時々入れ替えながら使っていたが、結局暗黒強打の性能に安心感がありすぎた。
⑤ミミッキュ@チイラの実
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
努力値:H12 A252 S244
技構成:影打ち、じゃれつく、呪い、身代わり
前期と同じ。陽気の方が良いと言いながら変え忘れたまま使用していた。
絶対陽気の方が良いです。大事な事なので2シーズン連続で言いました。
⑥ジバコイル@イバンの実
性格:控えめ
特性:頑丈
努力値:H140 C252 S116
技構成:10万ボルト、ラスターカノン、徹底抗戦、堪える
前期と同じ。日頃の行いの悪さ故に全然放電麻痺を引かなかったので10万ボルト採用。
「ダイジェット1回積まれた相手も抜けて、非ダイマでも超火力出せるレジエレキの方が強くね?」とシーズン開始当初は思っていたがダイマックスの仕様上、火力よりも確実な複数ターンの生存が今の環境で強く求められていると感じた。
【選出パターン】
+
相手に明らかなダイジェットエースがいる場合やバトン展開が見える場合はミミッキュ、
電気か鋼の一貫性のある場合はジバコイル
+
ウーラオスでゲームの締め
【苦手なポケモン】
・ラッキー、ハピナス、ポリゴン2
こちらのポリゴン2で荒らす動きが出来ないのでプレイングが窮屈になる。
・水ウーラオス
シーズン終盤増えて泣いた。全員に打点を取られる。
・ラプラス
無理。
・高速壁貼り
止める手段なし。ダイマ枠を後ろに回してジバコイルかウーラオスから入る。
DLでC上がったポリゴン2のダイアタックでワンパンするしかないし、配分次第で普通に耐えられる。
というかラム持ちがいないので欠伸持ちは全体的に重い。
こちらのダイマ枠が不利を取りやすい。
【対戦成績】
TN すいろ
最終レート2007
最終220位
TN Rainy Girl
最終レート2012
最終178位
【レンタル】
【初手ダイマックス構築を組む上で自分が心掛けていること】
度々アドバイスを求められる機会がございましたので、毎シーズンしている事を文章化。
初手ダイマックス枠に必要な役割がどうこうとか、補完枠がどうこうとか、これを読めば明日から貴方もレート2000達成して生涯の仲間に出会えて自由な最幸の人生を手に!とかそういった類の話ではないのでストゼロ片手か寝ながら眺めてください。
①他者へ説明するつもりで構築を組み、試合中のプレイングを考える
初手ダイマックス構築はプレイングを単純化している分、逆に言えばゲーム中のアドリブ力、プレイングの柔軟性を欠いた部分があるので(これは自分の組み方の問題でもありますが)、
構築を組む段階や選出画面の段階であらかじめゲーム展開のイメージをハッキリと描いておく必要があります。
そのような構築を取り扱う上で自身の構築に対する理解を深める事は省略の出来ない作業です。
そこで、私はぬいぐるみなどの物に他者に話しかけるつもりで会話をする事で自身の思考を整理する、ラバーダックデバッグと呼ばれる手法を利用しています。
他者へ物事の説明を行うには、自身がその物事に対して理解を持っている事が必要です。自分がわかっていない、人に説明が出来ないものを自分自身にやらせて上手くいく道理があるでしょうか?
また、他者へ構築相談等を頼るにもまず自身の思考をきちんと言語化し、自分が描いたコンセプトやこだわりたい部分を相手へ伝える事が出来なければ満足な回答は望めません。当たり前ですが、相談に乗ってくれる相手も自分と同じ人間であるという大前提を忘れずに接する事を心掛けましょう。ゲームを介しているとはいえ、人と人のコミュニケーションである事には何一つ変わりません。
まずは一度、紙に書くでも声に出すでも良いので自分の思考を外に出してみてください。
②自身の構築やプレイングに常に疑問を持つ
あらかじめゲーム展開を描いておく初手ダイマックス構築は自身の理想と実際のゲーム展開とのイメージのズレとの戦いであるため、シーズン中は短期間での構築のマイナーチェンジを繰り返す手法を私はとっています。
初手ダイマックス系や対面構築の記事にはしばしば、「プレイングを機械的にする」「交代などの読みの要素を省略する」といった考える事が少ない対戦初心者向けであるかのような一見魅力的な文章が並びますが、試合結果に対する反省まで省略してよいわけではありません。
また、相棒枠にこだわる事や自分の構築を信用する事は、イメージのズレへの気付きを鈍らせる諸刃の剣ともなります。
構築の弱い部分、自身がプレイングのミスを冒していた箇所を受け止める事を必ず意識してください。
自分の理想の世界に逃げ込む事は簡単ですしトロピウスだってメタグロスを狩れますが、そんな事をしていてもPGL上のレートは何一つ動かないのです。
③構築記事の内容は参考にしつつ100%信用しない
構築記事は公開された時点で既に「過去」のものです。
この記事を読まれた方にはポリゴン2の初手ダイマックスを見切られてしまうかもしれません。つまり、次シーズン以降もこの構築が通用するという保証はどこにもありません。
また、ポケモンは毎月のアップデートによる技やポケモンの追加などが行われているゲームでもありませんので、鎧の孤島や冠の雪原の追加などを除いて劇的に使用出来るポケモンのプールは変わりません。
流行した構築の対策の対策の対策の対策の対策の…………既存のものを変形させながらやりくりをしていくしかないゲーム環境なのです。
そのようなゲームでいつまでも過去の一時に結果を出したに過ぎないものにこだわっていたら、文字通り環境が一周してくれるのを待つ事になってしまいます。
この記事の内容も酒で流して一晩寝て忘れるくらいの感覚でちょうど良いかもしれませんよ。
了